どうしよう!どうしよう!どうしよう!

突然のトイレ詰まりは、日常生活に大きな支障をもたらします。使用できない状態が続くと非常に不便なうえ、衛生的な問題も引き起こしかねません。
そんなときはまず落ち着いて状況を確認し、適切な方法で対処することが大切です。
この記事ではご自身で実践できるトイレ詰まりの対処法と、詰まりを未然に防ぐポイントについて詳しく解説していきます。正しい対処法を知っていれば、いざというときにも冷静に対応できます!
【1】まずは詰まりの原因を確認しよう
トイレの詰まりにはさまざまな原因が考えられます。原因を把握することで、状況に応じた正しい対処が可能になります。まずは詰まりのきっかけとなったものが何かを探りましょう。
★よくある詰まりの原因
①トイレットペーパーの使いすぎ
トイレットペーパーは水に溶けやすく作られていますが、大量に流すと溶けきらずに詰まりを起こすことがあります。特に節水型トイレでは水の量が少なく、紙がうまく流れないケースが多いです。適量を守って使用しましょう。
②ティッシュやウェットティッシュなどの異物
水に溶けにくいティッシュ類やウェットティッシュ、生理用品、紙おむつ、ペットシートなどを流してしまうと排水管内で詰まりの原因になります。これらは必ずゴミ箱に捨ててください!
③食べ物のカスや油分
食べ物の残りや調理時に出た油をトイレに流すのはNG。油は排水管内で冷えて固まり、徐々に詰まりを引き起こします。食べ物や油はキッチンで適切に処分してください。
④髪の毛やホコリ
排水管内に髪の毛やホコリが蓄積すると、長期間のうちにヘドロのようになって流れを妨げます。排水口にネットを設置し、日常的にゴミを取り除くことが効果的です。
⑤ペット用トイレ砂
猫用などのペット用トイレ砂は吸水性が高く、水に触れると固まるため非常に詰まりやすいです。絶対にトイレに流さず、ゴミとして処理してください。
⑥小さなおもちゃや異物の誤投入
小さなお子様のいるご家庭では、トイレにおもちゃや小物を落としてしまう事故もあります。流してしまう前に気づくことが重要です。トイレ周辺に物を置かない工夫をしましょう。
⑦排水管の老朽化や構造的な問題
排水管に長年たまった汚れや石鹸カス、または庭木の根の侵入なども詰まりの原因になります。冬場は管内の水が凍結し詰まりやすくなることも。定期的な点検とメンテナンスが必要です。
【2】自分でできるトイレ詰まりの対処方法
自分でできるトイレの詰まり対策として、いくつかの方法があります。どの方法も比較的簡単に試せるものばかりですので、順番に試してみることをおすすめします!
① ラバーカップ(スッポン)を使う
手順:
- 便器内の水があふれそうな場合は、あらかじめバケツなどで水を汲み出す
- ラバーカップを排水口に密着させて押し込み、勢いよく引き上げる
- これを数回繰り返し、水がスムーズに流れるか確認
ラバーカップは圧力を利用して詰まりを押し流す道具です。比較的手軽に使えますが、力の加減には注意しましょう。
② ぬるま湯を使う
手順:
- 約50℃のぬるま湯を用意(熱湯は便器を傷める可能性あり)
- 便器にゆっくり注ぎ入れ、10〜15分程度放置
- 柔らかくなった汚れや紙が自然に流れるか確認
お湯の熱で紙類が溶けやすくなり、スムーズに流れる場合があります。
③ 重曹とお酢を使う
手順:
- 便器に重曹を1/2カップほどふりかける
- 続けてお酢を1カップ注ぐと発泡が始まる
- 10分ほど置いてからぬるま湯を流し、詰まりが解消されたか確認
重曹とお酢の化学反応により、汚れや詰まりの原因物質を分解することが期待できます。環境にも優しい方法です。
④ 真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップよりも強力に圧力をかけられる専用の道具で、しつこい詰まりにも効果を発揮します。使い方はラバーカップと似ています。筒状の部分を便器に押し付けてハンドルを引き上げることで内部を真空状態にし、その後一気に押し込むことで詰まりを押し流します。
力を加える量を調整しやすいため、勢いよく押しすぎて水が飛び散る心配も少なく使いやすいのが特徴です。特に詰まりが奥にある場合や、トイレットペーパーが大量に詰まっている場合に効果が期待できます。ホームセンターやネットショップなどでも比較的手頃な価格で購入できるため、家庭に一つ常備しておくと安心です。
またトイレ以外にも洗面台やお風呂の排水口など多用途で使用できるため、家中の排水トラブルにも対応可能です。定期的な掃除にも活用できるので、一つ持っておくと非常に便利なアイテムです。
【3】トイレが詰まったときにやってはいけないこと
焦ってしまうと、ついやってしまいがちなNG行動があります。詰まりを悪化させないためにも以下の行動は避けましょう。
- 熱湯を注ぐ:便器にひび割れが入る恐れがあります。
- 止水栓を閉めない:水があふれた場合、被害が拡大します。まず止水を忘れずに。
- そのまま放置する:詰まりが進行し、解消がより困難になります。
- 無理に水を流す:詰まりが奥に押し込まれ、専門業者でも取り出しにくくなります。
【4】業者に相談すべきケース
以下のようなケースに該当する場合は、無理に自分で対処せず専門業者に連絡しましょう。
- 詰まりがどうしても解消しない
- 水が逆流する
- 異物(スマホ・おもちゃなど)を落とした
- 排水管の奥が詰まっている
- 異臭・水漏れがある
- トイレを流すたびにゴボゴボ音がする
これらの症状は配管や内部構造に問題がある可能性が高く、専門知識と設備が必要です。
【まとめ】
トイレの詰まりは正しい知識があれば自分で解決できることも多いトラブルです。ラバーカップやお湯、重曹+お酢といった手軽な方法で改善できる場合もあります。
しかし異物の混入や排水管の奥に原因がある場合など、状況によっては自力での対応が難しいケースも。無理をせずプロに相談することが大切です。
ミライ水道センターではトイレ詰まりの解消から排水管の点検・修理まで幅広く対応しております。お困りの際はお気軽にご相談ください!