コンクリート桝のヒビ割れには要注意!

家の外構や庭先などで地面に設置された丸いフタや四角いフタを見かけたことはありませんか?それらの多くは「排水桝(はいすいます)」と呼ばれる設備で、家庭や施設で使われた水が流れ出る経路の中継地点となっています。
コンクリート桝は排水や汚水をスムーズに流すために欠かせない重要な設備です。しかし長年使用していると経年劣化によりヒビが入ってしまうことがあります。そのまま放置してしまうと悪臭や水漏れ、さらに地盤沈下などの深刻なトラブルにつながる可能性も。早めの対処が必要です!
この記事ではコンクリート桝にヒビが入る主な原因や放置することで起こりうるリスク、そして修理方法について詳しく解説します。
【1】コンクリート桝とは?
「コンクリート桝」とはその排水桝の一種で、本体がコンクリート素材でできているものを指します。住宅や店舗の排水システムには欠かせない設備のひとつで、目立たない場所に設置されているため普段はあまり意識されません。ですが私たちの生活を支える大切なインフラのひとつです。
雨水や生活排水(台所、浴室、トイレなど)を集めて次の排水管にスムーズに流す役割を持ち、排水経路の途中に複数設置されていることが一般的です。これにより汚れや異物を一時的にとどめたり、点検や清掃がしやすくなったりといったメリットがあります。
一言で言えば「排水の流れを整え、トラブルを防ぐための地中の重要装置」と言えるでしょう!
①コンクリート桝の役割
- 排水の中継点
建物から流れてきた汚水や雨水を一時的に集めて流れを整え、次の排水管へスムーズに送る中継地点として機能します。 - 点検・清掃口としての役割
桝の蓋を開けることで排水の流れや異物の有無を確認できるため、メンテナンスがしやすく詰まりの早期発見・解消にも役立ちます。 - 異物のキャッチ
油脂、土砂、落ち葉などがそのまま排水管に流れ込むのを防ぎ、排水トラブルのリスクを軽減します。
②設置場所の具体例
- 台所排水桝
- 浴室や洗面所用の排水桝
- トイレの汚水桝
- 雨水用排水桝
- 駐車場や外構部分
③なぜ「コンクリート製」が使われるのか?
- 耐久性が高く長寿命(30年以上)
- 車の重さにも耐えられる高い強度
- 高温・火災にも強い(耐熱・耐火性)
- 地中の過酷な環境にも安定して使用可能
【2】コンクリート桝のメリットとデメリット
◎メリット
- 高い耐久性
- 耐熱・耐火性に優れている
- 自然環境の影響を受けにくい
- 排水量の多い施設にも対応
- 自由な形状に対応可能
×デメリット
- ひび割れが発生しやすい
- 水漏れのリスク
- 施工に手間がかかる
- 内部が汚れやすい
- コストが高くなるケースも
【3】コンクリート桝にヒビが入る原因
①経年劣化(けいねんれっか)
長期間にわたり水や湿気にさらされることで、細かいクラックが徐々に広がり、肉眼で見えるヒビに進行します。
②地盤の沈下や地震による揺れ
柔らかい地盤や地震の影響により桝にひずみが生じてヒビ割れが起きやすくなります。
③凍結と膨張(寒冷地に多い現象)
凍結により体積が膨張し、コンクリート内部に圧力が加わってヒビが広がることがあります。
④重量物による過負荷
車両や重機の荷重が想定以上になると、耐荷重を超えて破損する可能性があります。
⑤排水管の詰まりや水圧の変化
詰まりによって内部の水位や水圧が上昇し、桝の壁面に負担がかかることでヒビが入ることもあります。
【4】ヒビを放置するとどうなる?
- 地盤沈下の原因に
- 悪臭や害虫の発生
- ヒビの悪化・桝の崩壊
- 排水詰まり・逆流の原因に
【5】コンクリート桝の修理方法
● 軽度なヒビ(DIY可)
小さなヒビは市販の補修材を使って自分で修理可能です。
- モルタルやエポキシ補修材
- ゴム手袋
- ヘラやコテ
● 中程度のヒビ(業者対応推奨)
水漏れがある場合は専門業者に依頼し、防水モルタルやシーリング材で補修します。
● 大きなヒビ・全体的な劣化(交換)
全体が劣化している場合は、新しい桝への交換が必要です。塩ビ製桝も選択肢に入ります。
【まとめ】
コンクリート桝にヒビが入るとさまざまなトラブルの引き金になります。早めの対応が肝心です。
- ヒビの原因:経年劣化、地盤沈下、凍結、重量物、排水詰まりなど
- 放置リスク:悪臭、害虫、漏水、地盤沈下、排水管のトラブル
- 修理方法:小規模ならDIY、中〜重度は業者へ依頼、必要に応じて交換
万が一ヒビを発見した場合は早めの対処で安心を取り戻しましょう。
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