給湯器の調子が悪い、、、

突然お湯が使えなくなると日常生活に大きな支障をきたします。特に冬の寒い時期にはシャワーや洗い物ができず、不便を感じる方も多いでしょう。こうしたトラブルが発生した際にはすぐに原因を特定し、適切な対応を行うことが大切です。
お湯が出なくなる原因はさまざまで給湯器の不具合やガスの供給停止、水道管の凍結などが考えられます。この記事では主な原因と具体的な対処法について分かりやすくご紹介します!
【1】家中のお湯が出なくなる主な原因
お湯が出なくなる状況にはいくつかのケースがあり、原因によって対処法も異なります。代表的な原因を以下にまとめました。
① 給湯器のトラブル
最も多い原因の一つが、給湯器の不具合です。以下のような症状が見られた場合は、給湯器に問題がある可能性があります。
主な症状
- お湯の温度が安定しない、またはまったく出ない
- リモコンにエラーメッセージが表示される
- 給湯器から異音がする
考えられる原因
- 給湯器の故障:内部部品の経年劣化や破損により動作不良が発生します。給湯器の寿命は一般的に約10年程度で、それを過ぎるとトラブルの頻度が増加します。
- 電源トラブル:電源が抜けている、あるいはブレーカーが落ちていることで給湯器が作動しないことがあります。停電後や雷の後などは特に注意が必要です。
- ガスの供給停止:ガスの供給に問題があると給湯器は点火しません。ガスメーターの確認やガス会社への問い合わせが必要になるケースもあります。
- 設定ミス:リモコンの設定が「お湯を出さない」状態になっていることがあります。簡単に直せるので、まずは表示をチェックしましょう。
- フィルターの詰まり:フィルターに汚れや水垢が溜まると、お湯の流れが悪くなることがあります。定期的なお手入れが大切です。
② ガスの供給停止
ガスが止まると給湯器は作動しません。以下のような状態が確認された場合は、ガス供給が原因かもしれません。
主な症状
- ガスコンロの火が点かない
- ガスメーターが点滅している
考えられる原因
- ガスの遮断:地震などの影響で安全装置が働き、自動的にガスが遮断されることがあります。ガスメーターの「復帰操作」で解消できる場合があります。
- ガス料金の未払い:支払いが滞っていると、ガス会社が供給を停止することがあります。支払い状況を確認してみましょう。
- 地域的な供給障害:近隣一帯でガスが止まっている可能性もあるため、ご近所の状況やガス会社の案内を確認しましょう。
③ 水道管の凍結
冬場に多く見られるのが、水道管の凍結です。
主な症状
- 寒い朝に突然お湯が出なくなる
- 給湯器は動いているのにお湯が出ない
考えられる原因
- 気温の低下:氷点下になると配管内の水が凍って流れなくなり、給湯器が水を吸い上げられなくなります。
- 設置場所の影響:北側や日陰に配管がある場合、特に凍結しやすくなります。断熱材などの対策が有効です。
④ フィルターや配管の詰まり
フィルターや配管内にゴミや水垢が溜まると、水の流れが妨げられてお湯が出づらくなります。
主な症状
- 水圧が弱くなる
- 温度が一定にならない
考えられる原因
- 汚れの蓄積:長期間掃除をしていないと、フィルターや配管に不純物が溜まります。
- 異物混入:古い配管から出るサビなどが原因で、内部が詰まるケースもあります。
⑤ その他の原因
- 給湯器の寿命:10年以上使用している場合、部品の劣化が進み、交換が必要になることがあります。
- 水圧の低下:マンションの高層階などでは、水圧不足が原因で給湯器が正常に作動しない場合もあります。
【2】自分でできる確認・対処法(詳しく解説)
お湯が出なくなったとき慌てずにまずは自分で確認できるポイントをチェックしましょう。以下の項目を順番に確認することで原因を特定できる場合があります。
① 給湯器の電源・リモコンの確認
- リモコンの電源がオフになっていないか確認
- 液晶表示が消えていたら、ブレーカーやコンセントをチェック
- 停電があった場合は、一度電源を入れ直す
② 給湯器のリセット方法
- リモコンを「OFF」にする
- 給湯器本体の電源プラグを抜いて、約3分待つ
- 再度電源を入れ、リモコンで操作
- お湯が出るか確認
※リセット方法は機種によって異なる場合があります。取扱説明書の確認をおすすめします。
③ ガスメーターの確認・復旧手順
- ガスコンロに火がつくかどうか
- ガスメーターに「点滅」している表示があるか
復旧方法(マイコンメーターの場合)
- 全てのガス機器を停止
- ガスメーターの「復帰ボタン」を押す
- 約3分待つ(ガス漏れがないか確認のため)
- 再びガスが使用できるか確認
※復旧しない場合はガス会社への連絡が必要です。
④ 水道管の凍結時の応急処置
- 凍結箇所(給湯器周辺・露出した配管など)にタオルを巻く
- ぬるま湯をかけてゆっくりと温める(熱湯は絶対NG!)
- ドライヤーで温風を当てる方法も有効(長時間かけないよう注意)
※無理に溶かそうとすると破損の原因になるため、慎重に行いましょう。
⑤ フィルターの掃除
- 給湯器の取扱説明書を確認し、フィルターの位置を特定
- フィルターを外して水で丁寧に洗う(歯ブラシなどで軽くこする)
- しっかり乾燥させてから再度取り付け
- お湯の出を確認する
⑥ 水栓の設定確認
- シャワーや洗面所など複数の蛇口で「お湯」側に設定し直して確認
- 混合水栓タイプの蛇口では、左右の温度調整をチェック
【3】業者に依頼すべきケース(詳しく解説)
自分での確認や簡単な対処を試しても改善しない場合、無理に触るとトラブルが悪化する可能性があります。以下のような状況では、すぐに専門業者に相談することをおすすめします。
① 給湯器の電源がまったく入らない
- リモコンが無反応、電源プラグを抜き差ししても変化なし
- 内部の電気系統が故障している可能性あり
- ブレーカーが落ちていないのに動かない場合は要注意
② 給湯器から異音や異臭がする
- ボンッという異常音、ガス臭や焦げたにおいがする
- 点火不良、熱交換器の劣化が考えられます
- 異常を感じたら、すぐに使用を中止して業者に連絡
③ お湯の温度が極端にぬるい・不安定
- 設定温度を上げてもぬるいお湯しか出ない
- 冷水と熱湯が交互に出る(サーミスタ故障の可能性)
- 温度調整ができない場合は、機器の内部トラブルが疑われます
④ 給湯器や配管から水漏れしている
- 配管の継ぎ目や本体下部からポタポタと水漏れ
- 凍結や老朽化による破損が原因の可能性
- 床が濡れている・湿っている場合も注意
⑤ 水道管が破裂・破損している可能性
- 凍結による管の破裂音
- 水がまったく出ない、出たとしても泥水が混ざるなど異常がある場合
⑥ ガスの匂いがする、ガスメーターが復旧しない
- ガス漏れの危険があるため、絶対に使用を中止
- 換気を行い、速やかにガス会社または専門業者に連絡
まとめ
お湯が出なくなる原因はさまざまですが自分でできる確認と対処をしっかり行えば、すぐに復旧できることもあります。しかし異音や水漏れなど異常な症状がある場合は自己判断で無理に触らず、速やかにプロに相談しましょう。
もしトラブルでお困りの際はお気軽に 『ミライ水道センター』 までご相談ください。経験豊富なスタッフが迅速・丁寧に対応いたします!